株式会社 小 川 とは?
株式会社 小 川は、三重県で「注文住宅・工場・マンション・店舗・介護施設」の建築など幅広く手がける総合建設企業です。建築の設計から施工管理、完成後のアフターサービスまでを一貫して担い、エクステリアや土木といった土地まわりの工事も含めて、家づくりに関わる領域を幅広くカバーしています。
代表の小川健一さんは、工業高校を卒業後、バブル期に建設会社へ入社。10年ほど勤めたのち独立しました。広告も打たず、飛び込みの営業もしないまま、紹介と口コミだけで30年以上事業を続けてきた経営者です。
今回は、その信用の積み上げ方、新しい技術を取り入れ続ける姿勢、そして少数精鋭という経営方針について、じっくりお話を伺いました。

若いころから「国家資格」を、独立を見据えて取得!
建設業界に入ったきっかけと、独立までの歩みを教えてください。
株式会社小川 代表取締役:小 川 健 一工業高校を出たのがバブルの時代で、そのまま建設会社に入社しました。そこに10年ちょっと勤めましたが、もともと「人に使われたくない」という性格で、独立したい気持ちはずっとありました。当時は18歳ごろで、周りは年上の方ばかり。その人たちの知識も営業のノウハウも、全部吸収しようと思って付き合っていましたね。
ホームページに載っている資格の数がすごいと感じました。
株式会社小川 代表取締役:小 川 健 一あれでもまだ一部で、書ききれないくらいあります。建築、土木、水道関係、設計関係まで、ほとんどの資格を取りました。この業界は、どれだけ経験年数があると言っても、それを証明する手段がなかなかありません。資格があれば、第三者に対しても経歴の証明になり、信用してもらえます。若い頃は資格マニアなどと言われましたが、それが今になって仕事につながっています。
資格は取って終わりですか。
株式会社小川 代表取締役:小 川 健 一建築系の資格はほとんど一生ものです。車の免許のように更新で切れることもありません。ただ、今でも年に何十講座とスキルアップの講習には必ず参加しています。

「最新」に飛びつく。技術への好奇心が仕事を変えた
SNSやAIなど、時代の変化にはどう向き合っていますか。
株式会社小川 代表取締役:小 川 健 一子どもの頃から最新のものが好きでした。自分でラジオを組み立てたり、電子部品を作ったり。学校ではBASICやMSXに触れ、その後WindowsやCADが出てくると、高くても真っ先に飛びついてきました。ワークステーションは300万円ほど、当時のCADは1000万円ほどしましたが、景気も良かったので、どんどん取り入れましたね。ChatGPTは、仕事に役だってます。2023年8月より自社の事業活動で生じた温室効果ガス排出量を把握・記録しております。次世代に向けカーボンニュートラル社会実現に寄与するため、脱炭素経営を行うことを、広く社会に宣言しています。
今もそのスタイルは変わりませんか。
株式会社小川 代表取締役:小 川 健 一変わりません。iPhoneとパソコン、ノートパソコンはすべて連携・同期させて、どこでも使える環境にしています。新しいiPhone18ProMaxも、すでに導入済みです。「時代を追いかけるのではなく、先に行かないと」という感覚があります。時代に合わせていくことが大事だと思っています。
ホームページも、ご自身で作られていると伺って驚きました。
株式会社小川 代表取締役:小 川 健 一二週間に一回ほど更新しています。ソースから自分でコードを書いて、他社さんのサイトも参考にしながら、写真や文章を入れ替えています。きっかけは工業高校時代の研修で、クラスの中で自分だけがすごく興味を持ち、資料本を集めて勉強したことです。基本は今も変わらないので、新しい技術も調べればすぐ対応できます。ドローンのプログラムを自分で作って、現場の上空を飛ばして写真を撮らせることもしています。
https://www.ken-ogawa.com/002.html
それは仕事ですか、趣味ですか。
株式会社小川 代表取締役:小 川 健 一趣味です。ただ、好きな分野を遊ばせておくのはもったいない。そこに少し手を加えれば、商売にもなりますし、仕事にもなります。お客様が喜ぶ姿をイメージして趣味と実益を兼ねてます。

広告なし、営業なし。紹介だけで続く理由
会社の情報発信やSNSはどうされていますか。
株式会社小川 代表取締役:小 川 健 一広告は打たず、コールドコールもしません。紹介と口コミだけで30年以上やってきました。お客さんになった方とはLINEやInstagramやメッセンジャーでやり取りしますが、Instagram・メッセンジャーは限定の人だけとつながる鍵付きです。一般の方からいろいろ連絡が来るのは避けたいので。その代わり、現場の進捗や、知りたいことがあれば映像で送るなど、お客さんとダイレクトにやり取りしています。
なぜ紹介がこれほど続くのでしょうか。
株式会社小川 代表取締役:小 川 健 一家を建てれば何千万円という金額です。友達や身内を紹介してもらうには、何より信用が必要です。紹介してくれた人の顔を潰すわけにはいきませんから、お客さんになった人には誠心誠意やります。失敗もありますが、そのときは何百倍にして返して、信用を取り戻します。弊社にとっては、お客様全てが営業マンです。
大切にしている考え方は何ですか。
株式会社小川 代表取締役:小 川 健 一「やってあげる」ではなく、自分自身のためにやるつもりで、自分がしてもらいたいことを考えて動くことです。もちろん商売なので、かかるお金ははっきり伝えますし、追加で欲しいものがあれば、そう言って納得してもらった上で進めます。お客さんは今では何百人にもなり、そのうち年に10人ほどが何戸か紹介してくれるだけでも、相当な仕事になります。そうして輪が広がっていきます。仕事が終わったらお客様との付き合いは終わりではないです。お客様の物件が終わってからが、お客様との長いおつきあいが始まります。それが次に繋がります。
営業の連絡はされないのですか。
株式会社小川 代表取締役:小 川 健 一この30年で「どうですか」と営業的に連絡したことは一度もありません。お客さんのほうから連絡をくれます。ただ、電話で済ませず、近くを通ったら時間があれば必ず寄って「元気ですか」と顔を出します。人間対人間の付き合いを大事にしています。年四回の自社が考える生活情報誌と代表者の様子も、ずべてのお客様に送付してます。QRコードからも携帯電話での情報発信をしています。

会社を大きくしない。少数精鋭を選ぶ理由
会社を大きくしていく考えはありませんか。
株式会社小川 代表取締役:小 川 健 一今はありません。人を募集すれば集まるでしょうが、人にはいろいろな性格があり、自分と同じ考えの人かどうかは分かりません。家は、言われた通りに機械的に設計して建てれば良いものではなく、人に合ったものを作って、お客さんに「良かった」と思ってもらうものです。人が増えればトラブルも増えます。
人を増やしても利益は上がりませんか。
株式会社小川 代表取締役:小 川 健 一従業員を増やせば売上は伸びますが、一人あたりの売上は変わらないか、むしろ落ちます。経費もかかります。少人数のほうが利益率も良くなると考えています。以前は10人ほどいた時期もありましたが、代表として一番前に立ってトラブルに対応するうちに、自分が何をしているのか分からなくなる感覚もありました。増やしたければいつでも増やせますが、今はこの形です。
少人数でどう仕事を回していますか。
株式会社小川 代表取締役:小 川 健 一下請けの業者さんは、信用できる人だけを集めています。一言言えば十個やってくれるような方々です。そのおかげで、少人数でも相応の仕事ができます。

「コンビニ状態」の働き方をどうこなすか
大変なところ、ジレンマはありますか。
株式会社小川 代表取締役:小 川 健 一強いて言えば「コンビニ状態」、つまり休みがないことです。予定はどうしてもお客さんに合わせることになり、平日・祝祭日という感覚がありません。携帯は24時間手放さず、電話が鳴れば必ず出るか、必ず折り返します。
それでも続けられる工夫はありますか。
株式会社小川 代表取締役:小 川 健 一自営なので、「この日はプライベート日は絶対にダメ休む」と自分で決めて予定を入れなければ、休みは取れます。簡単に言えば自由業です。緊急の呼び出しは、故障や生活に困るような場合を除いてほとんどなく、たいていは「三日後の五時はどうですか」と調整できます。水が出ないといった緊急事態にも、すぐ連絡がつく水道業者など、下請けとの連絡体制を整えています。
通信環境の進化は大きいですか。
株式会社小川 代表取締役:小 川 健 一大きいです。昔は電話があれば現場へ行って、写真を撮って、確認して、業者に手配して、という時間がかかっていました。今はLINEで写真や動画で状況を確認し、どこにいても指示ができます。最新技術をかければできることは多いと思っています。

現場職を志す学生へのメッセージ
今回の取材で印象的だったのは、小川さんが「資格」と「最新技術」という二つの武器を、若い頃から自分で選んで磨き続けてきたことです。資格は経験を証明する一生ものの財産になり、デジタルへの好奇心は、仕事のやり方そのものを変えてくれました。好きなことを遊ばせておかず、仕事に結びつけるという姿勢は、現場職を志す皆さんにも大きなヒントになるはずです。自由な時間と体力が発揮できる若いときほど将来を見据えて、資格とスキルを老若男女問わず、良いとこ悪いことを吸収して、社会を見据えてくことが大事かと思います。
そして何より、目の前のお客さんを自分自身だと思って、誠心誠意向き合うこと。その積み重ねが、広告に頼らず30年以上続く信用をつくっています。建設の仕事は、きつい、というイメージだけでは語れません。人との信頼で仕事が広がり、自分の裁量で働き方も決めていける世界でもあります。全てが世界に一つだけ建築物を作る楽しみ。Googleストリートビューに載る楽しみ。ぜひ現場の世界をのぞいてみてください。
https://www.ken-ogawa.com もしくは https://www.ma.mctv.ne.jp/~ogawa





