有限会社マグマ冷熱工業とは?
有限会社マグマ冷熱工業は、空調設備工事を主軸に、施工管理をメインとして手がける会社です。社長を含めて9名という少数精鋭の体制ながら、公共工事の入札に参加し、学校の空調改修工事などで自ら元請けとなって工事を一式まとめる立場で仕事を進めています。
同社の特徴は、比較的上流の工程を担うことにあります。元請け、あるいは元請けの一つ下という立場で計画から段取り、協力業者との調整までを一貫して行うため、工事がスムーズに進み、職人にも気持ちよく働いてもらえる環境が生まれています。その結果として利益を上げやすく、給与にも還元しやすい仕組みが整っています。
未経験で入社した社員が3年目で年収600万円に到達するなど、頑張りが数字で報われる制度も魅力です。年功序列を極力排除し、粗利への貢献度に応じて評価する。そんな新しい働き方を実践する会社です。

社長ご自身のキャリアについて
まず社長のご経歴からうかがえますか。空調業界一筋というわけではないと聞きました。
有限会社マグマ冷熱工業 代表取締役:隅川 英之私は神戸高専を出て、地元の設備の大きな会社に3年ほど勤めました。実家が空調工事屋だったこともあり、特にやりたいことがないまま、何も考えずに入った会社でした。当時は「見て覚えろ」という時代で、現場に放り出され、残業も月200時間ほど。もうこんな仕事は嫌だと思い、一度辞めています。
その後は東京でトレーダーとして金融の仕事をしていました。画面を並べて相場と向き合う日々でしたが、コロナをきっかけに地元へ戻ってきたのです。
そこから、なぜ再び空調業界に戻ってこられたのでしょうか。
有限会社マグマ冷熱工業 代表取締役:隅川 英之弟が実家の跡を継いで頑張ってやってくれていたのですが、それをはた目に見ていて、昔働いていた頃と仕事の内容が全然違うと感じました。これならむちゃくちゃチャンスがあると思い、再びこの業界に戻ってきたのです。今で6年ほどになります。私は二代目にあたります。
「マグマ冷熱工業の施工管理」とは
施工管理というと「ブラック」「やめとけ」というイメージも聞きますが、御社の施工管理は違うのでしょうか。
有限会社マグマ冷熱工業 代表取締役:隅川 英之施工管理と聞くと、ブラックだとか、やめておけとか、そんな言葉しか出てこないと思います。当時の私自身もそういうイメージを持っていました。しかし、うちがやっている施工管理は違います。
主に公共工事を入札で参加して受注し、例えば学校の空調改修工事なら、うちが元請けとして工事を一式すべて引き受けます。全体の計画を立て、協力業者に依頼し、工事を完了させる立場です。
これが新築の大きなビルとなると、一番上にスーパーゼネコンがいて、その下に地場のサブコンがいて、さらにその下の下に我々が入っていく形になります。そうなると、いくら我々が完璧に段取りをしても、上のどこかでつまずけば、しわ寄せがすべて下に来てしまいます。それが嫌なのです。
上流工程を担うことで、どんな良い循環が生まれるのですか。
有限会社マグマ冷熱工業 代表取締役:隅川 英之我々は比較的上流工程、元請けや元請けの一つ下で、工事の計画を立ててまとめる立場で仕事をしています。ですから、我々さえしっかり計画を立てれば工事がスムーズに進むのです。
余計な工数がかからない
職人さんにも気持ちよく仕事をしてもらえる
利益を上げやすく、給料も上げやすい
さらに、目が行き届かない案件は無理に受けません。他社なら外注を使って利益を上げようとするかもしれませんが、安全管理の面でも危険ですし、お客さんに迷惑をかける可能性が高いからです。仕事は断るほど来ていますが、自分たちのできる範囲でお客さんに喜んでいただくことを大切にしています。

頑張りが数字で報われる評価制度
未経験の社員の方が3年で年収600万というのは驚きでした。詳しく教えてください。
有限会社マグマ冷熱工業 代表取締役:隅川 英之うちのYouTubeを見て応募してくれた、22歳・未経験で入社した社員がいます。今ちょうど3年が経ったところですが、年収の推移はこのようになっています。
年次年収1年目380万円2年目480万円3年目600万円
今期のベースも600万円は確定しています。他社さんからは「なかなかこういう話は聞かない」という声をよくいただきます。
評価の仕組みについての考え方をうかがえますか。
有限会社マグマ冷熱工業 代表取締役:隅川 英之会社の目標を設定し、みんなで頑張ってクリアした分の3分の1はみんなで分けるという仕組みにしています。ただし、これを全員に押し付けるわけではありません。
粗利への貢献度の順番に目標を設定する
年功序列は極力排除する
ですから、25歳でその年収の人もいれば、それより低い人も、もっと高い人もいます。みんなで頑張って利益を上げていきましょうという考え方です。

施工管理という仕事の価値
業界としては職人よりも施工管理が足りていないと聞きました。なぜでしょうか。
有限会社マグマ冷熱工業 代表取締役:隅川 英之職人さんの単価は、それほど上がっていかないと思うのです。職人さんは体一つですから、どれだけできても人の2倍まで行く人がいるかどうか。移動も、2時間かかるところを5分で移動できる人はいませんよね。
一方で施工管理は違います。例えば5,000万円規模の工事を、うちの25歳の社員がメイン担当でやったとします。段取りが良く、調整事も完璧で、準備を万全にしたことで1,000万円の利益を残せることがあります。逆に行き当たりばったりの人が現場監督をやると、職人さんへの連絡がつかず予定が全部狂い、1,000万円残るはずが200万円しか残らないこともざらにあります。
施工管理の器量が上がると、どうなっていくのですか。
有限会社マグマ冷熱工業 代表取締役:隅川 英之その大枠のフレームを組み立てられるようになると、3つ4つの現場を束ねることができます。外してはいけないポイントだけ自分で見ながら、部下に任せていく。そうすれば粗利の合計がもっと大きくなり、その人の年収も上げられます。
施工管理は、野球で言えば監督です。プレイヤーの状況を見ながら作戦を考え、配置を決める。現場の司令塔であり、とても大事なポジションです。今、どこに聞いても一番いないのが、現場を理解しつつお金の話もできる人です。ハードルは高いですが、それだけ価値のある仕事です。

業界を目指す学生へのアドバイス
選択肢が多く、SNSでは肯定も否定もあふれています。将来の岐路に立つ学生に、社長からアドバイスをいただけますか。
有限会社マグマ冷熱工業 代表取締役:隅川 英之これは本当に難しい問いです。建築業界の小さな会社は、そもそもホームページがないところの方が多く、調べようもないのが実情です。
だからこそ、一番いいのは実際に足を運ぶことだと思います。今ならYouTubeなどでざっくりと雰囲気はわかります。土木がやりたいのか、内装なのか、設備なのか。気になる会社があれば一度連絡をして、直接話を聞きに行く、会社を見に行って雰囲気を確かめる。それがいいと思います。
今は工業高校にも大手が殺到するほどの売り手市場です。だからこそ、気になるところに会社見学をお願いして、中の人に説明してもらってから決めるのがいいでしょう。
飲食のアルバイトなら想像がつくけれど、施工管理は何をしているか分からない、という点も大きいですね。
有限会社マグマ冷熱工業 代表取締役:隅川 英之おっしゃる通りです。居酒屋のバイトなら何となく想像がつきますが、施工管理は「何をしているんだ」という話ですから、わからないと思います。だからこそ、それは我々の責任でもあります。わかりやすく発信しなければならないのに、どう発信していいかわからない。そこが課題だと感じています。




